【介護士必見!】「報われない」と感じた時に必ずやるべきことは?
更新日:2023/1/30
多種多様にある仕事の中から、介護士を選んで働く方の中には、
「仕事にやりがいを感じたい」「意欲的に仕事をしたい」と感じている方が少なくありません。
筆者が出会った方でも「私は介護の仕事をするために生まれてきました!」と熱く語っている方もいました。
そこまで言わなくても、介護士として自分の理想を叶えたいと思っている方は少なくないはずです。
しかし理想を持ちがんばって資格を取得した方が、1年未満で辞めてしまうことも残念ながら少なくありません。
せっかく取得した資格を簡単には諦めたくないですよね。
そこで今回の記事では、介護士が「報われない」と感じた時に必ずやるべきことを取り上げました。
現在介護士を続けていて、「報われない」と感じている方はもちろん、介護士としてもう一度働きたいと考えている方にも役立つ内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
介護士が「報われない」と感じる理由トップ3
介護士の仕事に「報われない」と悩むのはあなただけではありません。
実際に介護士の多くは、自分の理想と仕事のギャップに悩んでいます。
ここでは離職に繋がっている大きな理由を3つ挙げていきましょう。
1.人間関係で報われない
人間関係で悩み疲れる方は後を絶ちません。
介護士の業界は女性の比率が高い職場も多く、相手の気持ちに注意しなければならない場面が少なくありません。
老人ホームといった入居施設では、閉じられた空間で同僚と一緒に作業するため、常に人の目を気にしながら仕事をしているという方もいます。
介護業務にくわえて人間関係まで考えて精神的にクタクタになり、活気がなくなってしまう方もいるでしょう。
「仕事だけに集中したい」という方ほど、人間関係に対応するのが億劫に感じるため、報われないと強く感じてしまうようです。
とはいっても、職場は仕事に取り組むための場所です。
仕事以外の人間関係に疲れてしまっても、あなただけのせいではありません。
2.待遇が報われない
介護士の待遇は毎年のように改善されていますが、夜勤手当や資格手当といったお金は会社主導で決められており、全ての介護士の待遇が向上するのはこれからかもしれません。
中には、入社してから手当の説明を受けた方や、夜勤手当が1回1,500円ほどと驚くくらい少ない金額の方もいます。
また介護福祉士といった資格を取得した正職員が高い給与をもらう一方、パートさんが高いとはいえない賃金で働いているケースもあります。
労働の対価である待遇が報われないと感じる場合、意欲を持って働き続けるのは非常に困難になってしまうでしょう。
3.体がもたない
腰や肩といった関節に大きな負担がかかる介護士には、体のケアもかかせません。
とはいっても多くの要介護者をみなければいけない介護士は、ケアが遅れがちになってしまいます。
さらに夜勤や早出といった不規則なシフトに長期間従事していると、腰痛や体の不調が慢性化してしまう方もいるでしょう。
仕事は好きだけど体が持たないと、泣く泣く退職してしまう方も少なくありません。
介護士が元気を取り戻す方法とは
一度失った意欲やモチベーションは、どのように取り戻せばいいのでしょうか。
元気になる方法でポピュラーなのは、運動や休息といった誰でも取り組める方法かと思います。
ここでは元介護士の筆者が考える、介護士だからこそ可能な元気を取り戻す方法について3つにまとめました。
1.対人サービスを受ける
1つ目は対人サービスを受けてみることです。
介護士はいつも誰かにサービスを提供しており、自分の感情は一旦置いておいて、目の前のお客様の満足のために働いています。
献身的な介護士のあなたこそ、一度サービスを受ける側に回ってみましょう。
おすすめは、アロママッサージや整骨院といった体や心のケアに繋がるサービスです。
サービスを受ける時は、思いっきりお客様になってみてください。多少のわがままを言ってもいいでしょう。
「マナーはきちんとしているか」「言葉遣いは正しいか」などと相手のサービスを評価すると楽しめなくなってしまうので、
お気に入りのお店や気になるお店など、ワクワクできそうなお店を選ぶのがポイントです。
2.旅行に行く
旅行のメリットは、車や新幹線、飛行機といった乗り物を利用して、移動時間も楽しめる点です。
何もしなくてよい移動時間は、案外ストレス解消にもなるもの。
時間どおりに動くことが多い介護士だからこそ、時間を気にしないでよい移動時間は新鮮に感じるはずです。
山や海といった雄大な自然を楽しんだり、シェフの作る美味しい料理を味わったり、非日常的な空間を味わえるのも嬉しいポイントです。
さらに家族や恋人といった、気の置けない人と過ごせば、効果は何倍にもなるでしょう。
3.気持ちを吐き出す
介護士は、自分の感情をコントロールして対人サービスにあたる感情労働についています。
感情労働は精神的に消耗の激しい働き方とも言われており、ストレスの管理が欠かせません。
嫌な思いをしても笑顔で対応している方こそ、遠慮せず話せる相手を見つけ、気持ちを吐き出していきましょう。
話し相手には、同じ感情労働に従事している同僚や友人がおすすめです。
近い業界でいえば、看護師や作業療法士、理学療法士が話が合うと思います。
他に居酒屋などの接客業も感情労働にあたるため、あなたの話を共感しながら聞いてくれるでしょう。
もちろん感情労働に関係なく、あなたの話を共感して聴いてくれる友人や家族がいればそれでも構いません。
思うがままに話していくことで、溜まった膿が流れ出すように、どんどん元気になっていくはずです。
取り戻した意欲を失わない対処法3選
意欲が戻った後に同じ職場に戻り、再度意欲が低下する方は少なくありません。
落ち込む原因が職場にあれば、戻ってもまた意欲が低下してしまうのも当然といえますよね。
しかし真面目な方ほど、「また気持ちが落ち込むなんて、私はだめなやつ!」と自分を責めてしまいがちです。
そこで意欲を失わない方法を3つご紹介します。
1.転職する
転職をして、自分の働きたい職場で無理なく働くやり方はおすすめです。
たとえば夜勤のない職場に移り、体力に余裕を持って働けるようになった方や、少人数の職場に移ることで、介護の仕事が楽しくなった方もいます。
自分の価値観にあった現場で働けば、仕事も自然と楽しくなるでしょう。
2.転職サイトに登録してみる
転職サイトに登録すると、あなた専属のスタッフがサポートしてくれます。
月給や賞与といった待遇に関する条件を相談しやすいのも嬉しいポイントです。
また履歴書や職務経歴書の作成といった『良い会社に入社するためのサポート』も期待できます。
「今の会社に居続けなければいけない」と自分をしばるのは、ストレスの元になります。
困った時に担当スタッフに相談すれば、「今の職場が嫌になったら相談できるから大丈夫」と明るい未来を想像できるでしょう。
3.期間限定で働いてみる
「子どもの学校や親の面倒をみなければいけない」という方や「暮らしやすい今の家から離れたくない」といった方もいるでしょう。
意欲を失わないために、期間限定で働くことをおすすめします。
たとえば、「今の会社にいるのは、貯金が50万円溜まるまで」と決めたり「新しい資格を取得するまでは何とかここにいる」のように
ルールを決めると、期限が来たら必ず辞められることになります。
注意点は、一度決めた目標でも柔軟に変更してしまうことです。
期間が長いと感じたら短めに調整したりして、「一度決めたから守らねば」と難しく考えないようにしましょう。
介護士のやりがいやメリットを見直してみよう
あらためて介護士のメリットについても考えてみましょう。
介護士歴13年の筆者が、過去を振り返っても「これは間違いなくメリットだ」と思う3つのメリットを挙げていきます。
1.待遇が向上している
介護士は、社会に必要不可欠な仕事であると言っても過言ではありません。
両親の介護をしながら子育てをして、仕事にもフルタイムで取り組める方は少ないからです。
誰もがお互いに助け合いながら生活していますが、両親の介護といった大切な仕事に取り組めるのは介護士ならではの魅力でしょう。
安心して介護士に介護を任せることで、社会で働けている方もたくさんいます。
そして働いていただけていることで、私たちの生活は豊かになっているとも考えられます。
そんな介護士に対して、賃金や賞与といった処遇は上昇傾向にあります。
介護職員の処遇改善についての解説は、こちらの記事の「男性介護職のキャリアアップと給与について」をご参照ください。
女性介護職の方にも役立つ情報となっています。
2.いろんな人から感謝される
サービスした相手から「ありがとう」と直接感謝の言葉を言ってもらえるのは、大きなメリットです。
両親の介護と自分の生活の両立などで困っている方にとって、自分の代わりに介護業務にあたってくれるあなたは、無くてはならない存在です。
家族や本人以外にも、施設や地域包括支援センターのケアマネジャーや保健師から感謝されることもあるでしょう。
さまざまな立場の人から感謝されるのも介護士だから味わえる魅力です。
3.価値観の近い友人ができる
人の役に立ちたいと考えて介護士を選択した方は少なくありません。
そのため同じ職場で出会う同僚は、あなたと同じ価値観を持っている可能性があります。
「多くの利用者に多種多様なサービスを提供したい」と考える人や
「一人一人とじっくり向き合いたい」と考える人など、同じ職種でもさまざまな価値観の人に出会えるでしょう。
価値観の合う同僚と出会えると仕事が楽しくなるばかりか、プライベートでも交流が深まり、一生の財産になるケースも少なくありません。
あなたらしくいられる現場でがんばる
自分を押し殺してまで働かなければいけない仕事は、長続きしにくいといえます。
あなたがあなたのままで、人からほめられ、認められ必要とされる職場がきっとあるはずです。
自分自身を何よりも大切にした時、初めて人を大切にできるのだと私は思っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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その後、素晴らしい仲間との出会いや仕事への気づきから、介護の仕事が楽しいと思える日々を送ることができました。
今では「バーンアウトを経験したから、今がある」と考えています。
13年間介護職として働いてきた経験を活かして、皆さまのお役に立つ記事を書いていきたいと思います。写真は私の似顔絵で、7歳の娘が描いてくれたものです。