長野県の介護士平均給与はどれくらい?今後給与はアップするの?

2023.01.30掲載
介護お役立ち情報

更新日:2023/1/30

長野県の介護士平均給与はどれくらい?今後給与はアップするの?

せっかく念願の介護士として地方での就職を果たしたのに、いざ働いてみると給与の少なさに驚いている方は多いのではないでしょうか。

介護業界では、都市部介護士に比べて地方介護士の給与が低い傾向にあります。
この先ずっと給与は上がらないかという不安を抱え、引っ越した方がいいのかどうか迷ってしまう介護士さんは多いものです。

本記事では、長野県における介護士平均給与・年収がどれくらいなのかや、今後の収入アップの可能性について触れていきたいと思います。

記事を読むことで、長野県で働く介護士さんは今の仕事に対してより将来の展望を持つことができるようになるでしょう。

長野県の介護士の平均給与はどれくらい?

長野県における介護職員の給与水準は一体どれくらいなのでしょうか。

2019年に実施された厚生労働省の調査によると、介護業界主要職種における「きまって支給する現金給与額」と「所定内給与額」は下記とされています。

きまって支給する現金給与額

所定内給与額

介護支援専門員

(ケアマネージャー)

257,700円

241,000円

訪問介護員

212,500円

190,000円

福祉施設介護員

236,000円

217,700円

参考サイト:賃金構造基本統計調査 都道府県×職種

「きまって支給する現金給与額」とは手取り金額のことを指しており、具体的には下記内容が含まれています。

・基本給
・職務手当
・精皆勤手当
・通勤手当
・家族手当
・超過労働給与額

一方、「所定内給与額」とは前者から超過労働給与額を差し引いたものであり、所得税が控除される前の金額のことを指します。

超過労働給与額とはその名の通り、残業や休日出勤など超過労働分に充てられる手当のことを指しており、具体的には下記内容となっています。

・時間外勤務手当
・深夜勤務手当
・休日出勤手当
・宿日直手当
・その他手当(臨時の交代勤務などに対する交替給など)

調査結果から、ケアマネージャーの給与の高さが分かります。

これはケアマネージャーとして勤務することによる資格手当があるためです。

施設によって手当金額は異なりますが、ケアマネージャーになるとおおよそ10,000円から20,000円程度の額が月々の給与に加算されるのです。

主任介護支援専門員や認定介護支援専門などの上位資格を取得すると手当は高額になる傾向があります。

また、ケアマネージャーの手取り額と所定内給与額の開きが少ない理由は、深夜勤務手当が発生しないことによるものでしょう。
介護職員としての安定した収入をアップさせたい場合、ケアマネの資格取得を目指してみることは有効な選択肢といえますね。

介護士さんの転職情報はこちらから

長野県の介護士の平均年収はどれくらい?

長野県の介護士の平均年収はどれくらい?

長野県介護員の給与水準について前述しましたが、平均年収はどれくらいなのでしょうか。

前述の調査から手取り年収を算出した場合、下記となります。

・介護支援専門員  3,824,900円
・訪問介護員  2,987,100円
・福祉施設介護員  3,282,100円

上記の手取り年収額は、「きまって支給する現金給与額」に12ヶ月分を掛け、調査実施年の前年1年間における賞与その他特別給与額(ボーナス等賞与)を加算することで算出しています。

他県の同業種と比較すると、長野県介護士の平均給与・年収は高いものとはいえないのが現状です。

しかし、介護職全体の需要が日に日に高まる中、介護業界における賃金は年々上昇傾向にあるのです。
特に、経験年数を積み上位資格を取得すると手当は高額になる傾向があります。

実際、厚生労働省の2015年賃金構造基本統計調査によると、長野県におけるケアマネージャーの手取り年収は3,706,500円でした。

2019年と比較すると4年程度でケアマネージャーの手取り年収額は12万円程度アップしたことが分かります。
上位資格取得者の手当が高額になる傾向のある介護業界なので、今後の働き方次第で収入を大幅にアップさせることは可能でしょう。

長野県と全国の介護員年収を比較してみよう

長野県の介護員の年収は、全国平均と比べてどのくらいの差があるのでしょうか?

2019年の賃金構造基本統計調査によるとそれぞれの手取り年収は下記となっています。

全国

長野県

金額差

介護支援専門員

3,930,400円

3,824,900円

105,500円

訪問介護員

3,277,000円

2,987,100円

289,900円

福祉施設介護員

3,465,700円

3,282,100円

183,600円

長野県における介護員の年収は全国平均よりも下回っていることが現状です。

働き始めたばかりの介護士さんには厳しい状況ではありますが、キャリアアップを目標に頑張っていきたいものですね。

介護士さんの転職情報はこちらから

介護職員処遇改善加算ってなに?

介護職員処遇改善加算について、一度は耳にしたことのある介護士さんは多いのではないでしょうか。

介護職員処遇加算とは、その名の通り、介護職員の処遇を改善するために加算される手当のことです。
介護職は需要が高まる一方で、低賃金というイメージを持たれることが多く、良い人材が集まりづらい問題を抱えています。

上記を解消すべく生まれた制度が介護職員処遇改善加算制度なのです。

仕組みとしては、地方自治体から一定要件をクリアしたと認められた介護事業所に、介護職員処遇改善加算としての費用が給付される流れとなります。

一定要件の内容としては、事業所が職員のキャリアアップできる体制を整えていることや職場環境の改善に取り組んでいることなどが挙げられます。
加算が認められた介護事業所の職員は、事業所を通して介護報酬に上乗せされた処遇改善手当を受けることができるのです。

介護職員処遇改善加算は、対象事業所が要件をどれだけ満たしているかによって支給額が異なり、月額12000円から37000円までの間と定められています。

就業先の給与が少なく将来に不安を抱えている場合、介護職員処遇改善加算のある事業所への転職を考えてみるとよいでしょう。

まとめ

まとめ

ここまで長野県介護士の平均収入や収入アップの方法などについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

介護士としての収入アップについて、明確なビジョンが見えてきたのではないでしょうか。

本記事の内容が、収入が少なく将来に不安を抱えている長野県の介護士さんが収入アップに向けて行動していけるよう手助けすることができると幸いです。

すぐに働けるお仕事はこちらから

関連記事

長野求人・転職ネットを選ばないともったいない理由

長野求人・転職ネットを選ばないともったいない理由

この記事を書いた人:池田 典子 [Ikeda Noriko]  / 介護福祉士
著者:池田 典子 結婚を機にSEから介護職に転職し、10年間介護の現場に携わってきました。第二子を妊娠中に介護福祉士の資格を取得家事と子育てに追われながらも楽しく仕事を続けられたのは、利用者さんからの笑顔や感謝の言葉のおかげでした。
訪問介護や有料老人ホームでの勤務経験があり、様々な利用者さんやそのご家族の方と接してきました。様々な課題を乗り越えてきた経験を生かし、仕事に対する悩みを抱える介護士の方の助けとなる記事を書いていきたいと思います。