介護職に連休ってあるの?希望に合わせて休暇を取る為の方法を解説!

2023.01.30掲載
介護お役立ち情報

更新日:2023/1/30

介護職に連休ってあるの?希望に合わせて休暇を取る為の方法を解説!

「介護職だから休みが取りづらくて当然」
「人手が足りないから連休を取ると迷惑をかけてしまいそう」

本当はプライベートも大切にしながら働きたいのに、上記のように考えてしまい希望休や連休の取得を断念せざるを得ない介護士の方は多いのではないでしょうか。

長年介護職を続けてきた私も、希望休を申請する際は毎度気が引けてしまっていました。
特に新人時代は、果たして自分が希望休を申請しても許されるものなのかと気後れしたものです。
施設介護などにおいては365日間運営し続けているため、なおさら連休取得の申請には躊躇してしまいがちでしょう。

しかし、大変な仕事に従事しているからこそ、公私にはメリハリをつけてプライベートを大切にしていきたいものですよね。

そこで、本記事では介護士の方が希望に合った休みを取るにはどうすれば良いか、連休を取りやすい施設形態などについてお話しします。

記事を読み終える頃、希望休や連休を取ることを諦めてしまっている介護士の方々は、ちょっとした試みで生活を変えられることに気づくことでしょう。

希望休を取ることが出来るの?

多くの介護施設は365日間運営しており、職員の休みも不定期となりがちです。
介護業界での働き方は基本的にシフト制となるため、前もって希望休を取ることは出来ます。

実際、訪問介護や老人ホームで働いてきた私も毎月大体3日程度は希望を出すことが出来ました。
新人介護士の方であっても、遠慮せずに希望休を申請して問題はありません。

ただし、希望休を提出するときには、シフト作成者の立場も考慮した上で少し早めに相談しておくと良いでしょう。

周囲がシフトを提出する前の段階で希望休について相談しておくと、上司はスムーズにシフトを組みやすくなります。

連休を取ることが出来るの?

介護職はまとまった休みが取りづらい印象ですが、2,3日程度であれば毎月連休を取得することは可能です。

老人ホームや訪問介護にて勤務を続けてきた私の経験上、施設形態に関わらず月に一度は3日程度の連休を取ることが出来ていました。
2,3日の連休があれば国内旅行や遠征などの余暇を楽しむことが出来るので、特に不便を感じることなく働くことが出来ます。

しかし、職員の離職や利用者さんの増加などにより職場が人員不足に陥ってしまった場合は状況が異なります。
連休どころか希望休すら取りづらい状況がしばらく続くこともあることでしょう。

上記のような不安定な環境を避けたい場合、ある程度規模が大きく人員に余裕のある会社に勤めることをおすすめします。

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連休を取るためのポイントとは?

連休を取るためのポイントとは?

数日程度の連休なら取得しやすい介護業界ですが、長期の休みが欲しい場合や希望に合わせて連休を取りたい場合には必ずしも申し出が通るわけではありません。

以下では、まとまった休みを取るための解決策について紹介します。

同僚に相談してシフトを決める

どの施設形態であれ基本的には働き方はシフト制であることがほとんどです。
あなたと同じように、希望に沿った形で連休を取りたいと考える介護士の方は多いはずです。

どうしてもまとまった休みを取りたい場合は、同僚スタッフ同士で希望休を照らし合わせ相談し合ってからシフトを提出するというのも選択肢のひとつでしょう。
共通の考えを持ったスタッフ同士で協力し合えば、人員体制に穴を空けることなく連休を作ることが出来るはずです。

ここで大切なポイントは、相談し合うスタッフ同士がお互いの希望を平等に認め合うことです。

一方の希望ばかりが多く不平等に感じるスタッフが出てしまうと、それが大きな亀裂となり職場環境の悪化に繋がる可能性があります。

実際私が働いていた職場でも同様のことが起こり、スタッフ同士の間で派閥が生じてしまったことがありました。
希望に合わせて連休を取得したい旨を同僚に相談する場合、相手への配慮も忘れないようにしましょう。

有休を利用する

連休を取得するためには、シフト上の休日に合わせて有給休暇を利用すると良いでしょう。

有休は業界問わず、勤務日数が労働日数の8割以上であることを条件に、入社6ヶ月目から誰でも取得出来ると法律で決まっているのです。

また、有休は希望休と違って申請理由を問われることがありません。

旅行などの私用で有休を取得しても不承諾されることはないので、安心して利用することが出来ますね。

連休を取りやすい職場の特徴や施設形態は?

同じ介護業界でも施設形態によって運営体制は異なります。

例えば、デイサービスやデイケア、訪問介護などでは土日祝が定休日となっている事業所があります。
上記の場合、有休を利用して連休を取りやすい環境と言えるでしょう。

また、連休を取りやすい職場環境を見分けるポイントとしては下記があります。

  • 職員数が多い
  • 離職率が低い
  • 年間休日数が多い

それぞれ下記で解説します。

職員数が多い&離職率が低い

連休を取得するには、当然のごとくそれをフォロー出来る人材が必要となります。

ベテラン介護士が多数在籍しているか、予想外の事態に備えたフリーポジションの人材を常に確保出来ているかは重視すべきポイントです。

年間休日数が多い

年間休日数を多く設定している会社は比較的職員数が多く経済的にもゆとりのあるところが多いと言えるでしょう。

年間休日数が多いかどうかを判断する基準として、総日数が120日程度あることを目安にすることをおすすめします。

例えば、1年間を52週間として捉えた場合、週休2日体制であると休日日数が104日となります。
これに1年間の祝日16日分を含めると合わせて120日となります。

つまり、カレンダー通りの休暇が取りづらい介護職であっても、一般的な会社員と同等の休日数が認められているという判断が出来るのです。

ゆとりのある職場環境では職員同士の人間関係も良好な場合が多いため、連休取得についても相談がしやすいと言えるでしょう。

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どうしても連休が取りづらい場合は?

どうしても連休が取りづらい場合どうすれば良い?

職場の状況的に連休を取ることが難しい場合、打開策はあるのでしょうか。
下記では連休をどうしても取りたい場合の方法をいくらかご紹介します。

夜勤明けを利用する

前日から翌朝にかけての夜勤を終えると、翌日には「明け」という休息期間が与えられます。
「明け」は休日に換算されず、夜勤の翌日には必ず存在するものです。

まとまった連休が取得しづらい状況の場合、夜勤明けと休日を組み合わせることで意図的に連休に似た状態を作り出すことが出来るのです。

夜勤明けを利用するメリットとしては、罪悪感なくまとまった休みが得られることでしょう。
しかし、初日は夜通し勤務したことによる疲労が残っている状態であることも考慮しておきましょう。

転職する

土日祝日が定休日の施設に転職すると、一段と連休は取りやすくなるでしょう。

デイサービスやデイケアの中には、カレンダー通りの運営をしているところがあります。
最近では土曜日も運営している施設が増えましたが、日曜日と祝祭日が休みというだけでもスケジュールを組みやすくなることでしょう。

介護業界以外に勤める友人と予定が合わせやすいと、プライベートをより充実させることが出来ますね。

パートや派遣社員として働く

土日・祝祭日や希望の曜日は必ず休みたいという場合、パートや派遣社員として働くこともひとつの選択肢です。

上記の場合、応募の時点で勤務出来る曜日を指定することが出来るので、いかなる状況であっても規則的に休むことが出来ます。

収入や福利厚生に関しては正社員に比べると引けを取りますが、安定して連休を取ることが出来るので安心感を得ることが出来るでしょう。

まとめ

まとめ
ここまで介護職の方が連休や希望休を取るためのポイントや休みを取りやすい施設形態などについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

介護職とは、人生の先輩である利用者さんの余生に携わることが出来るという点で、非常に尊い仕事と言えます。

介護士の方々が自らの仕事に自信を持って働き続けるためにも、プライベートも充実させる時間が必要でしょう。
実際、私が今まで出会ってきた素敵な介護士の方々も、全身全霊で仕事に打ち込みながらも、ストレスの発散も上手にこなしていらっしゃいました。

周囲を気にして休みの希望を諦めがちな介護士の方は、公私にメリハリをつけることを目標に一度勇気を持ってシフト作成者に相談してみてはいかがでしょうか。
きっと心が軽くなると思いますよ。

この記事が、思うようにリフレッシュ出来ずにいる介護士の方々がより自分らしく勤務出来るよう背中を押すことが出来ると幸いです。

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この記事を書いた人:池田 典子 [Ikeda Noriko]  / 介護福祉士
著者:池田 典子 結婚を機にSEから介護職に転職し、10年間介護の現場に携わってきました。第二子を妊娠中に介護福祉士の資格を取得家事と子育てに追われながらも楽しく仕事を続けられたのは、利用者さんからの笑顔や感謝の言葉のおかげでした。
訪問介護や有料老人ホームでの勤務経験があり、様々な利用者さんやそのご家族の方と接してきました。様々な課題を乗り越えてきた経験を生かし、仕事に対する悩みを抱える介護士の方の助けとなる記事を書いていきたいと思います。