看護師は疲れが取れなくてツラい!意外なリフレッシュ方法や疲れ対策を紹介
更新日:2023/1/25
この記事では、看護師の疲れ対策やリフレッシュ方法を紹介します。
看護師は病棟での交代勤務や人間関係に疲れをため込みがちです。
「体が重い……」
「休日に後輩の相談に乗るのもしんどいな……」
と思っていませんか?
実は私も、朝目覚めた瞬間から
「疲れた……休みたい」
と毎日思っていました。
疲れが取れないと感じた時は、頑張りすぎのサイン。
回復に向けた行動が必要です。
疲れが積み重なっていくと
「私なんかいらない存在なのかも」
と、どんどんネガティブ思考になってしまいます。
メンタルに支障をきたして仕事ができなくなる、なんてことにもなりかねません。
回復への行動とは、たとえば
・軽い運動で体をほぐす
・業務中でもちょっとした息抜きタイムを作る
などです。
この記事では、疲れ対策や就業中にもできる簡単なリフレッシュ方法をお伝えします。
これから紹介する具体的な疲れ対策やリフレッシュ方法を実践すれば、毎日の疲れを軽減できるようになれますよ。
目次
どっちが大きい?2つの疲れのパターンはどっち?
看護師の感じる疲労には「肉体的な疲れ」と「精神的な疲れ」の、2つのパターンがあります。
清拭やおむつ交換などは、身体的な負担も大きいですよね。
そして、患者の変化に気づけるよう、常に心を張り詰めています。
休憩中も午後の段取りを考えてしまって、なかなか気持ちを切り替えられないことも時もあるでしょう。
日本医療労働組合連合会の2017年「看護職員の労働実態調査」では、慢性疲労を訴える看護師は実に7割にものぼります。
「肉体的な疲れ」と「精神的な疲れ」の二つの疲労は、複合している場合がほとんどです。
あなたはどちらの割合が大きいか確認してみましょう。
肉体的な疲れ
体が重くてだるい、体を動かすのが億劫なのは、肉体的な疲れの特徴と言えます。
休日「このままずっと寝ていたい」と思うのは、体が休みたがっているサインです。
いわば、ヘトヘトな状態。
しっかりと疲れを取らないと、いつか本当に病気になってしまう危険性があるでしょう。
精神的な疲れ
日々の業務以外にも、患者さんや同僚との関係が、精神的な疲れの引き金となっていることもあります。
うっかり耳に入ってしまった嫌味や悪口は、本当に傷つきますよね。
後輩からの相談も、精神的な疲れの一因になっているかもしれません。
休日に電話やメッセージで仕事の相談をされると、自宅にいても心が休まらないのです。
疲れが取れない時の意外なリフレッシュ方法
疲れていると何もしたくないもの。
「休みの日はとにかく寝る!」という人も多いですよね。
もちろん、休養をたっぷり取ることは回復への近道になります。
でも、ダラダラ過ごしたり寝たりする以外にも、疲労を回復できる方法はあるのです。
それも、意外な方法で。
疲れで疲れを吹き飛ばす?軽い運動やストレッチの心地よい疲れがカギ
「疲れてるのに、なんで運動なの?」
と思われましたか?
実は、心地よい疲れで疲労を回復する行動を「アクティブ・レスト」と言い、疲労回復を促進することがわかっています。
疲れた体は、筋肉が凝り固まって血行が悪くなっています。
軽い運動で全身の血行を良くし、たまった老廃物を流して疲労回復につなげるのです。
たとえば、
・ちょっと汗をかく程度のジョギングやウォーキング
・音楽を聴きながら簡単なストレッチ
がおすすめ。
夜勤明け、仮眠の後に散歩に出かけるのもいい良いですね。
このアクティブ・レストは、循環が良くなってむくみ対策にも◎ですよ。
私は、休日は登山をして、アクティブ・レストを実践していました。
疲れていたはずなのに、翌日はスッキリと出勤できていたので効果は保証します。
体を動かすと心もスッキリしてくるので不思議です。
最初は面倒に感じるかもしれません。
でも、一度試せば、きっとその効果にきっと驚きますよ。
むくみにはこれ!マッサージだけじゃない
看護師といえ言えば、むくみとは無縁ではいられないものですよね。
私も、病棟時代、毎日両足のむくみと戦っていました。
そこで、おすすめしたいのが
・自分でできるリンパマッサージ
・サージカルストッキングの着用
の2つです。
リンパマッサージ
理学療法士の専売特許のような気もしますが、自分でも簡単にできます。
リンパマッサージのポイントは「なでる、さする」です。
リンパは、ちょっとした痛み刺激で収縮してしまうものいます。
だから、リンパ節が集中している脇の下、ソケイ部、膝の裏を優しくなでてあげましょう。
それから、ゆっくりと手足の甲から中心に向かってなでていきます。
強くもんだり、圧迫したりするのはかえって逆効果。
ヘトヘトなあなた自身を、優しくいたわってあげるような気持ちでやってみましょう。
リフレッシュにもなりますよ。
サージカルストッキング
術前後に患者さんが着用するサージカルストッキングは、はくだけなのに効果が高くて◎。
足先の空いたサージカルストッキングは、医療用だけあってやっぱり効果的です。
私は勤務先の売店で購入したものを使っていました。
市販の着圧ストッキングよりも膝下周りの締め付けがゆるくて、オススメです。
自分でできる2つのむくみ対策、ぜひ実践してみてくださいね。
疲れをため込まない小さな工夫
肉体的な疲れと精神的な疲れが積み重なって、しぶとい疲れになっていきます。
でも、毎日実践できるちょっとした工夫があれば、試してみたいですよね!
そこで紹介したいのが
「ワガママ・ルール」
です。
他人の迷惑を考えずに行動する自分勝手なイメージの「ワガママ」ですが、ここでは「自分らしく」という意味に考えてくださいね。
「自分らしく」いられる時間を、毎日の業務の合間に取り入れてみましょう。
少しでも自分らしさが出せると、精神的な疲れは軽くなるものです。
でも、「他人を巻き込まない」自分だけのルールというのを覚えておいてくださいね。
たとえば
・意識的にトイレに行く時間を作る
1時間おき、5分間でOK
トイレに行って、ちょっと目を閉じてゆっくり呼吸するだけで心が落ち着きます。
・休憩中は20分仮眠する
休憩中、20分だけ目を閉じて過ごしましょう。
脳の疲れを開放してリフレッシュ!
他のスタッフの声が気になるなら、イヤホンをして好きな音楽を聴きながらも◎ですよ。
・患者さんのベッドサイドに行ってみる
患者さんのベッドサイドで世間話をするのも、意外にもリフレッシュできます。
・シーツ交換やおむつ交換に没頭してみる
シーツ交換やおむつ交換は、何も考えずにできる作業の一つです。
たとえばシーツ交換。
シワがなく、折り目も美しく敷かれたシーツを見ると、心が晴れ晴れとしますね。
・ぼんやりと何も考えない時間を作る
なかなか時間を見つけるのが難しいかもしれません。
たとえば、食堂に行き、あえて一人で食事を取ったり、トイレにいる時間を長めにしたりすると良いでしょう。
ワガママ・ルールは、小さな自己満足感で精神的な疲れを開放できます。
気持ちを切り替えるのにも最適!
ぜひ、毎日の小さな「ワガママ」を実践してみてくださいね。
こんな疲れは危険信号
アクティブ・レストやワガママ・ルールを実践試しても、やっぱり疲れが取れないと感じたら、あなたの心と体は我慢の限界かもしれません。
次の5つの項目に、1つでも当てはまったら危険信号!
休職や転職によって環境を変えることが、回復への早道です。
- いつでも体が重くてやる気が出ない
- 何をしていても楽しめない
- 人と話したくない
- 夜ぐっすりと眠ることができない
- 考えがまとまらない
当てはまるものがありましたか?
もし1つでも当てはまったら、心療科の受診や環境を変えることを考えましょう。
この状態が長く続くと「うつ状態」におちいる危険性があります。
すると、ある日突然、職場にいけなくなったり、看護師でいることが嫌になったりしてしまうかもしれません。
無理を重ねずに、自分の今の状態を落ち着いて考えてみてくださいね。
私は「死にたくなって」転職!
私も「死んでしまいたい!」とまで、思い詰めたことがあります。
当時、急性期の病棟に勤務していました。
休憩はほぼ取れずに、1日ずっと動きっぱなし。
トイレも勤務中に1~2回行ければいい良い方でした。
先輩から嫌味を言われることもあって、落ち込むことも多かったです。
そのうち、テレビをつけても見る気がせず、何をしても楽しく感じなくなっていきました。
「私なんて死んだ方がいいんだ」
とまで思うようになってしまい、慢性期の病院への転職を決意しました。
転職後も心身の疲労はやっぱりありましたが、笑顔で仕事ができる日々が増えてとても良かったです。
仕事中に笑うような出来事があったり、楽しいと思える瞬間があったりするのは、実は重要なポイントだと実感しました。
私は、自分のカラーにあった職場に移って精神的な疲れが減り、心が軽くなりました。
あなたにも「ホーム」と思えるような職場が必ずあります。
勇気を出して転職を考えるのも選択肢の一つですよ。
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まとめ
看護師として経験を積みたいと、厳しい環境に自分を置くのも時には必要ですよね。
でも、頑張りすぎて疲れがたまる一方なら、いつか体を壊すことになってしまいます。
そうなったら、せっかく看護が好きで続けたいと思っていても、続けられなくなってしまうかもしれません。
疲労回復には、アクティブ・レストや毎日できる小さなワガママ・ルールが効果的です。
それでも、疲れが取れない時は、もう我慢の限界。
自分を守れるのは自分だけですから、休職や転職も考えてみましょう。
転職は「逃げ」ではなく「前進」と考えてくださいね。
勇気を持って、一歩踏み出すことは、けして悪いことではないのですから。
あなたがイキイキと働ける職場はきっとあるはずですよ。
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社会人から回り道をして看護師資格を取得しました。
超急性期・慢性期の病棟勤務を経験し、訪問看護の道に入りました。訪問看護は5年目に。
2回の転職や、頑張りすぎて体調を崩した経験を教訓に、現場で頑張る看護師の皆さんに寄り添った情報をお伝えしたいと思っています。