【雛型&OK・NG回答例付】面接でウケる自己PRのポイント解説

2023.01.30掲載
転職お役立ち情報

更新日:2023/1/30

「どうすれば上手な自己PRができるだろう」
「面接でウケる自己PRって何だろう」

面接の際に必ず質問されるのが「自己PR」です。
そもそも自己PRする内容が思い浮かばなかったり、自信を持って話せるか不安になりますよね。
そこで、今回の記事では上手に自己PRができるよう、企業が自己PRに求めることの解説と効率的な自己PRの作り方をご紹介します。

 

監修:小林 結喜子[Kobayashi Yukiko] / キャリアアドバイザー
監修:小林 結喜子 年間数百人の転職相談を受けるキャリアカウンセラー&キャリアアドバイザー。看護・介護業界の転職相談を得意とする。職業紹介責任者講習修了。前職は大手ドラッグストアの人事教育担当者。長年にわたり医療事務の採用面接や新人教育、マナー研修に携わっている。

 

企業が求める自己PRとは

自己PRとは、これまで経験したことから得られた強み、スキル、価値観をアピールすることです。

では、企業が自己PRから得たい情報は何でしょうか。
それは、応募者が入社後に活躍し、長期的にお客様や自社にとってメリットになるだけの特徴があるか、ということです。

企業は自社にマッチし、即戦力として長く活躍してくれる人材を探しています。
面接はそれを見極めるために最も適した時間といっても過言ではありません。

とはいえ、限られた時間で応募者の特徴を完璧に把握することは難しいです。
そのため、自己PRは「他の応募者とどこが違うのか」「自社にマッチするかどうか」を端的に知ることができる効率の良い質問として企業に重宝されています。

ちなみに、よく自己紹介と自己PRを混同することがあります。

自己紹介:前職までの会社名、職種、職務内容など履歴書に書くような事実だけを伝える
自己PR:前職までの経験から強み、スキル、価値観を自分なりに抽出してアピールする

自己紹介はあくまで「紹介」なので、これまでの経歴をそのまま伝えるイメージです。
自己PRは「PR」なので、これまでの経験からアピールできることを伝えるイメージです。

 

自己PRの作り方

それでは、実際に自己PRを作っていきましょう。
まずは、基本的なフォーマットをご紹介します。

【自己PR】 目安時間:3分以内

①結論
・私の強み/長所は〇〇です。

②根拠
・根拠となる具体的な経験
・企業が求める人物像や能力を表すエピソード

③展望
・強みを活かして入社後どうしたいのか
・自分の思いを簡潔に述べる

まず、自己PRは長くても3分以内に収めるようにしましょう。
せっかくアピールできる機会なので、つい熱弁したくなる気持ちもわかります。

ただ、企業は気になった点や深堀りしたい点は後で詳しく聞いてくれます。
そのため、要点を押さえて簡潔に伝えることを心がけましょう。

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OK&NG回答例とポイント解説

OK&NG回答例とポイント解説

次に、実際の回答例からOK&NGポイントを見ていきます。
以下の方をモデルに見ていきましょう。

Aさん(34歳)
主婦・子ども1人/介護職
特別養護老人ホームで10年勤務 。 出産・育児が落ち着き、転職活動を開始。
デイサービスで勤務したいと考えている。大卒後から介護職にずっと勤めてきたが出産を期に退職。育児が少し落ち着いてきたので、日勤で働けるデイサービスの面接を受けてみたいと考えている。

 

【OK回答例】

私の長所は、利用者様の趣味嗜好に合わせて柔軟なサービスを提供する点にあります。-①

これまで特別養護老人ホームで10年勤務していました。
そこでは、利用者様の趣味嗜好や人生観に寄り添い、好きな曲を居室で流したり、好きな花見の季節であれば一緒に見に行く等、利用者様それぞれの終末期にふさわしいサービスを心がけてまいりました。利用者様からは初見では聞けない秘密のお話を打ち明けられたり、ご家族からも「いつもありがとう」のお言葉をいただくこともございました。
そのため、画一的かつ機械的なサービスではなく、利用者様に合わせたサービスが必要であると感じておりました。-②

御社のデイサービスでも、利用者様とのレクリエーションの企画や進行に力を入れていらっしゃる印象を受け、これまでの私の経験を活かし、貢献していきたいと思いました。
先輩方に学びながら一日も早く業務を覚え、戦力となれるよう努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。-③

 

【NG回答例】

私は特別養護老人ホームで10年勤務していましたが、コミュニケーション力が強みです。-①

利用者様も気軽に話ができる相手がほしいのだろうと思い、自分から積極的に話しかけるように心がけました。結果として、施設の利用者様全員と仲良くなり、自分のサービススキルも上がっていったと自負しております。また、入浴や食事介助などスピードが求められる現場でも他のスタッフよりも迅速に対応し、社内のオペレーション効率を上げた経験もございます。-②

御社でも、私のコミュニケーション力を活かして、利用者様に満足いただけるサービスを提供できるよう努めてまいります。-③

 

【解説】

①結論

OK回答例
・一言で簡潔にまとめられている
・簡潔ながら具体的に強みがイメージできる

NG回答例
・抽象的で強みがイメージしづらい
・経験年数と強みであるコミュニケーション力に接続性がない

②根拠

OK回答例
・情景がイメージできるほど具体的でわかりやすい
・主観的ではなく、利用者様起点でどんなことをすればいいかを思考し実行している
・利用者様(=お客様)からの客観的な評価と経験から得られた価値観に説得力がある

NG回答例
・具体性に欠け、誰でもあてはまる抽象的なエピソード
・主観的で、実行したことに対しての客観的な評価がしづらい
・オペレーション効率を上げたこととコミュニケーション力に接続感がない

③展望

OK回答例
・応募先企業の特徴を理解した上でどう貢献できるかが述べられている

NG回答例
・どこでも言える内容で、なぜ自社なのか?がわかりづらい

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オススメの作り方

オススメの作り方は、②根拠→③展望→①結論の順に考えてみることです。
いきなり、結論や展望を書くのは容易ではありません。
まずは経験の棚卸を行いながら内容をまとめていくと効率的に作成できます。

・同僚やお客様から客観的に評価してもらった点はどこかな
・この場面は自分なりにこだわっていたぞ

こういった点を自問自答しながら、箇条書きでもいいので紙に書いていくと整理しやすいです。

そして、次に「自分と応募先企業とマッチしていそうな点」を探します。
これはHPやSNS等を通じて、その企業の特徴がつかめればOKです。
募集要項の求める人物像なども参考にしながら、企業がどんな人材を求めているかをイメージすることが大切です。

「利用者様とのコミュニケーションを大事にしている」、「社内のオペレーションを早くしている」など社風や仕事ぶりから特徴を見つけ、自分と合っている点を探しましょう。

さらに、「自分らしさ」と「企業らしさ」をイメージしてどう企業に貢献できるか、入社してからの自分を見据えながら考えてみましょう。それが③の展望になります。

最後に、②根拠→③展望が書き終わったら、①結論をまとめます。
②根拠となるエピソードを見ながら、「一言で言うと〇〇なところが強みかな」と考えていくと良いでしょう。
自分で決めるのは難しいこともあるので、友人や職場の同僚などに確認してみるのも効率的です。

 

まとめ

まとめ

企業は自己PRを通して、「他の応募者とどこがどう違うのか」、「他社じゃなく自社にマッチするかどうか」を端的に知りたいと考えています。
そのため、企業にウケる自己PRとは、上記のポイントを押さえているかが重要です。
それは、「客観的に評価された他と違うあなたらしい経験」が「自社のどの場面にマッチするか」を答えるということです。

主観的かつ自分起点ではなく、客観的かつお客様起点で何ができていたかを振り返り、あなたらしい自己PRを作ってみてください!

 

自己PR作りが難しいと感じた時は

とは言っても、難しい…!

そう感じた方も多いかと思います。そんな時は私(小林)がお話をお伺いし、どんなことをPRしたらいいか、をお伝えできます。また、一緒に考えることもできます。

面接の際にはスラスラと言えなくても構いません。あなたの素敵なポイントは、企業にちゃんと伝わります。

自己PRに困ったら、ぜひ一度ご連絡ください。

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