看護師しながらアルバイト ―Wワークってどのくらい稼げるの?

2023.01.25掲載
看護師お役立ち情報

更新日:2023/1/25

副業ブーム真っ只中、看護師をしながら他にも収入を得られないかと考える人も多いですよね。しかし、どんな仕事があるのかわからない、本業との両立ができるのか心配、実際どのくらいの収入になるのだろう?など、不安や疑問点も多いはず。
今回の記事では、ちょっと支出が増えてしまった時に、ちょっと働いて、ちょっと稼げるお仕事が無いかな、と探している方にぴったりの情報をお伝えします。

また、お子さんから手が離れ始め、少しずつ時間ができたママさんや、転職で仕事のない隙間の期間がある人にも有益な情報になると思うので、ぜひ読んでもらいたいです!
Wワークの種類やお給料相場を知り、Wワークがぐっと身近に感じられると思います。

 

Wワークをするメリット、デメリット

Wワークとは、本業として病院やその他施設に常勤として勤めながら、休日や空いた時間を利用して他にもお仕事をすることを言います。
また、本業を定めず、複数の職場に低頻度で出勤するなんて働き方もあります。メリットとデメリットを押さえて、賢く収入アップしたいですよね。

 

 

メリット

隙間時間を有意義に使える

常勤だと週2日休みのところが多いですよね。体力に自信がある方なら、休日を週1日にして、週5本業+週1副業なんて働き方も。
看護師資格を持っていると時給が他のアルバイトより良いので、週1日でもお小遣い稼ぎにはいいですね。

色々な業種でのスキルを学べる

転職するって勇気がいることですし、一つの施設にある程度の期間は勤めないと…とも思いますよね。
院内での部署異動もなかなかさせてもらえなかったり、希望の部署に行けなかったりと、思い通りにいかないこともあります。

そんな中で、Wワークとして他の職種や業種で働くことで、短期間でさまざまな業種を経験することができ、スキルを向上させることができます。
今後、その業種へ転職したいという希望がある方にも、これは大きなメリットと言えます。

始めること、辞めることが簡単

正規職員となると、入職にも多様な手続きが必要で、退職に関してもそうです。
中には、退職希望を出しても引き止められてなかなか辞められない、なんてこともあるでしょう。

単発、または短期のお仕事は、それを紹介してくれる会社に登録をしておけば、やりたいときには仕事をいれて、疲れてしまったときには働かない、という選択もできるのです。
やってみたけど意外と大変で…という方も中にはいるので、不安な方は単発で働くことから始めて、無理なく仕事時間を増やしていくことも可能です。

 

 

デメリット

労働時間は多くなる

常勤の仕事+副業となると、休日が少なくなるのは必至です。プライベートな時間が減るので、体調には十分気を付けて、リフレッシュする日も設ける必要があります。

複数の収入=確定申告

常勤で働いていれば、だいたいの施設ではそこで源泉徴収を行い、年末調整までやってくれます。
しかし個人でお仕事をいただく場合は、自分で税務署へ行って手続きが必要な場合があります。
ちょっと面倒だな、と思う方もいらっしゃいますね。

Wワークの注意点

そもそも、自分が本業として勤めている場所で副業が許されているのかどうか初めにご確認ください!
市営・県営の施設の場合は公務員扱いになるので、副業は禁止です!
その他の施設でも、就業規則で認められていない場合があるので注意が必要です。

看護師さん、准看護師さんの転職情報はこちらから

 

Wワークでできるお仕事って?

次に、Wワークとしてよくやられているお仕事の種類と、だいたいのお仕事内容、そしてお給料相場についてご紹介します!

 

 

単発派遣のアルバイト

『〇月〇日、9:00~17:00 「場所」 時給△△円』などと募集があるので、自分の空いている日にち、時間をチェックして、一日単位で応募するお仕事になります。
スケジュールは立てやすいですが、直前になると募集が埋まってしまっている可能性もあるので、思うように仕事を受けられないということもあります。

クリニック

普段常勤の看護師さんがお休みの場合の代理としての募集なので、看護技術に関してはあらかた一人で行えるという方にお勧めです。患者さんの誘導や、診察・検査の補助がメインです。
そのクリニックの開業時間に合わせて、午前のみ・午後のみなんていう募集もあります。
時給の相場はおよそ1800~2000円ですが、1日8時間労働にはならない募集がほとんどなので、収入としてはやや少なくなるかもしれません。

訪問入浴

筋力低下などでお風呂に一人で入れない方が対象で、組み立て式の浴槽をその方の自宅まで持っていき、入浴サービスを提供するお仕事です。
介護職2名と看護師1名の3名体制で移動することが多く、介護職の方の指示を受けながら業務を行います。
看護師としてやらなければならないのは入浴前のバイタルチェックと更衣です。
一日4~6件周り、労働時間としては長くなります。日給15000円前後とお給料は良いですが、体力的にきついという意見もあります。

健診

健診センターで採血や身体測定、心電図検査などを行います。健診車に乗って巡回するというタイプもあり、朝の集合が早い場合もあります。
日給または半日給での支給で、時給にすると1600~2300円ほど。採血業務が入っている募集は、お給料も良い傾向にあります。

 

 

週1~2など、少ない頻度での派遣

短期(3か月~6か月、希望によっては延長あり)での契約で、週1~2日、さらに時短で働くという選択肢もあります。
こちらは派遣会社に希望の時間・頻度・お給料などを相談し、お仕事を紹介してもらい、契約、という流れになります。

訪問看護

訪問看護ステーションに登録し、ご自宅に伺って看護サービスを提供します。
担当する利用者さんの数を調整してもらうことで、出勤頻度や勤務時間の調整が可能です。時給にして1700~2000円ほどになります。

老人保健福祉施設、サービス付き高齢者住宅、デイサービス

施設に入所、または通所している利用者さんへ看護サービスの提供を行います。
介護度の高い方が多いと肉体労働が多くなりますが、デイサービスだとほとんどありません。
こちらも時給1600~2000円ほどです。

看護師さん、准看護師さんの転職情報はこちらから

 

 

特殊なアルバイト

あまり馴染みがないかもしれませんが、主に単発で募集のあるアルバイトです。
参加するだけでも楽しいのに、お給料ももらえたら一石二鳥ですね。

ツアーナース

学校の修学旅行や幼稚園・保育園の泊りを含む旅行に同行し、子どもの服薬管理や健康状態のチェックを行います。
事前の打ち合わせ1日+旅行当日が拘束時間となり、日給15000円前後です。
子どもたちと旅行というだけでわくわくしますね。

イベントナース

プールやスポーツイベント、コンサートなどでの救護室勤務です。
仕事内容としては体調不良者が出た場合の対応、ということになります。
お給料は日給10000~15000円。土日が多いので、本業が平日勤務の方にはいいかもしれません。

COVID-19に対するワクチン接種

こちらは今の時期特有の求人になりますね。お仕事内容はひたすらの筋肉注射です。
8:30~18:30など、拘束時間が長いことがありますが、日給20000~25000円と高給料です。

 

単発アルバイトをやってみたお話

筆者は転職活動の隙間に上記のような単発アルバイトをいくつか経験しました。デイサービス、老人保健施設、訪問入浴をおよそ3ヶ月間です。

Wワークではなかったのですが、それまで病院から出されるシフトでのみ働くという環境から、自分で働く日・時間を選べるということがとても新鮮で魅力的でした。
次の就職先がいつ決まるか不透明な中で、応募を辞めればいつでも本業に専念できるというところも良かったと思います。

頻度としては週3程度で、1か月で15万円ほどの収入になりました。
社会保険には入れなかったため、国民健康保険と国民年金を自分で納めることになりましたが、独身・実家暮らしだった頃には十分な収入となりました。

大変だったのは、職場の担当者さん・利用者さんの名前が全く覚えられないこと、加えて、仕事内容も毎回学びなおさなくてはならないことですね。
回数を重ねると、「デイサービスってこういう感じなんだな」とある程度の雰囲気はわかってきますが、やはり施設によって細かいところに違いがあります。

あとはシビアな話ですが、仕事を教えてくれるスタッフさんが優しいとは限らないということです。
筆者は割と人見知りなほうで、空気を読んでしまうところがあるので、質問する際はいつもどきどきでした。

また、日頃激務な病棟勤務をされている方には、デイサービスや老人保健施設は時間がゆったりと流れ、多少の物足りなさを感じるかもしれません。
病棟勤務しかしたことのなかった筆者には、新しい世界を見たような感覚でした。

 

 

まとめ

Wワークはうまくやれば時間の有効活用+収入アップ+スキルアップと良いことがたくさんあります。
ただ、働きすぎてしまうと体調を崩してしまったり、本業のほうに支障が出てしまったりしますので、気を付けなければなりません。
個人的には、多様な職場を知ることができるというところに大きな魅力を感じており、自分が今後どんな仕事を主にやっていきたいかを考えるいい機会になると思います。

注意点に気を付けながら、よりよい職場環境を得て、さらに幸せな人生を目指していきましょう!

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この記事を書いた人:藤川 由加里 [Fujikawa Yukari]  / 看護師
著者:藤川 由加里 新卒から総合病院ICU勤務、看護師8年目。周手術期看護や救急看護、集中治療の分野を主に経験。その他、看護師の資格を活かしながら派遣やアルバイトをし、多様な働き方について模索しています。すべての人が、自分に合った働き方を選択し、より幸せな生活を送れることを願っています。