実は楽しい介護士の仕事!やりがいや魅力を感じやすい理由とは?

2023.01.25掲載
介護お役立ち情報

更新日:2023/1/25

実は楽しい介護士の仕事!やりがいや魅力を感じやすい理由とは?

「元々介護の仕事が好きだったのに、ギクシャクした人間関係に疲れてしまった」
「最近、自分がなぜ介護の仕事を選んだのかがわからなくなってきている」

上記のような悩みを抱える介護士さんは多いのではないでしょうか。

利用者さんの支えになりたいという気持ちで入職したとしても、職場の人手不足や人間関係の悪化で心身が疲れてしまい、本来の気持ちを忘れてしまうことはよくあることです。

介護福祉士として長く現場に携わってきた私にも、職場の派閥関係に気疲れしてしまい仕事自体が苦痛になってしまった経験があります。

私の場合、幸いなことに転職することで介護の素晴らしさを再認識することができました。

しかし、自分は介護の仕事が本当に好きなのかと自問する日々は非常に辛いものだったことを覚えています。

様々な要因はあれど、本来好きなはずの仕事にやりがいを感じられなくなってしまっては非常にもったいないことです。

本記事では、介護職だからこそ感じられる魅力ややりがい、向いている人などについてお話しします。
本章を読むことで、介護の仕事が辛く感じてしまっているあなたは改めて介護の仕事によさを見出し自信を持って働くことができるでしょう。

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介護士の仕事にはどんな魅力がある?

介護の仕事は心身ともにキツいものと捉えられがちですが、実際は非常にやりがいを感じやすい職種です。

介護職がやりがいを感じやすい理由として、下記に挙げる4つのポイントを紹介します。

資格取得で収入アップを目指せる

介護職では上位資格を取得していくことにより収入が目に見えてアップします。

介護における重要な資格の多くには資格手当の給付があるのです。
例えば、初任者研修や実務者研修、介護福祉士などを取得している場合、下記の手当が月額で支給されます。

初任者研修・・・2000円から5000円
実務者研修・・・3000円から8000円
介護福祉士・・・1万円から15000円
ケアマネージャー・・・2万円程度(マネージャー業務に従事した場合支給)

資格取得者には資格制度により定められた金額が支給されるため、上位資格を取得することにより確実な収入アップを目指すことができるのです。

また、2019年10月より適用となった介護職員等特定処遇改善加算により、能力のある介護福祉士は更なる収入アップを目指せるようになりました。

この制度により、事業所は勤続年数が10年を超える介護福祉士のうち1人以上に対し月額8万円以上、または年額440万円以上の賃金アップを行うことになったのです。

介護の仕事にやりがいを見いだせなくなってしまったときは、資格取得で給与アップすることをモチベーションにしてみることも打開策のひとつでしょう。

利用者さんからの「ありがとう」

介護の仕事をしていると、利用者さんからの感謝の言葉に心温まることが何度もあります。

利用者さんから必要とされていると感じたとき、介護する側の自己肯定感はアップするものです。

人間には人助けをしたり誰かから必要とされたりした際、多幸感を生み出すドーパミンという物質が体内で増え、ヘルパーズハイの状態になることがあります。

実際、私自身も介護の仕事をしていてヘルパーズハイを感じる瞬間が何度もありました。
利用者さんの本心に触れることができたり利用者さんの困っていることを解決できたりしたときには、自分自身の自尊心もぐんと上がりやる気につながったのを覚えています。

介護職では常に利用者さんをサポートさせていただいている分、感謝の言葉をいただく機会が多くあります。
淡々とPCと向き合うデスクワークに比べると、介護の仕事はやりがいを感じやすい職種といえるでしょう。

学ぶことが多い

利用者さんは私たち介護士よりも人生を長く生き、様々な経験を積まれてきた方ばかりです。

介護士としてサポートをさせていただくと同時に、時には自分の知らない知識や知恵を利用者さんから教えていただくこともあるのです。

私自身、訪問介護をしていた際、利用者さんから先人の知恵ともいうべき効率のよい調理・掃除方法などを教わることがありました。
利用者さんから教えていただいたことはどれも腑に落ちることばかりで、私生活での家事においても大いに役立つ情報ばかりでした。

また人生の先輩である利用者さんの生き様や価値観に触れることで、私自身も心奮い立つことが度々あったことを覚えています。

介護の仕事におけるやりがいは、利用者さんの価値観や人生観に触れられる点においても強く感じることができるのです。

利用者さんのADL(日常生活動作)を支えられる

介護の仕事では日々絶えず利用者さんのADLと向き合い、支えることができます。

私が有料老人ホームで働いていた際、入所時には歩行困難な状態だった利用者さんがサポートを続けることによって次第に歩けるようになったことがあります。

状態がよくなり明るさを取り戻した利用者さんを前に、大きな喜びを感じたことを覚えています。
日々のケアが利用者さんのADL向上につながっているのを実感できることは、介護士としての充実感ややりがいにつながるものなのです。

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介護士はどんな人が向いている?

介護士はどんな人が向いている?

介護士の仕事にも向いている人とそうでない人がいます。
下記に介護士に向いている人の特徴を紹介します。

人と接するのが好き

介護の仕事では利用者さん以外にも、同僚や利用者さんのご家族、チームとして連携する他業種の方々などともコミュニケーションを取る機会が多くあります。

利用者さんを周囲とのスムーズな連携により支えていく上で、コミュニケーション力は重要なスキルとなるのです。

人と接することが好き、コミュニケーションを取ることが得意という方は、介護士に適しているといえるでしょう。

責任感がある

利用者さんの命をお預かりする介護の仕事では、介護する側の当事者意識が重要となります。

例えば、介護士は利用者さんにおける日々のバイタルや表情などに変化がないか丁寧に観察する必要があります。

利用者さんのちょっとした異変が後々体調を崩す前触れとなることもあるので、介護士は常に緊張感を持って仕事に臨まなければならないのです。

一つひとつの作業に責任感を持って向き合える力は、介護士にとって必要不可欠な要素なのです。

困っている人の手助けがしたい

困っている人の手助けが好きな方にとって、利用者さんの行き届かない部分をサポートさせていただく介護は楽しさを見出しやすい職種です。

また、利用者さんは身体機能の低下とともに抑うつ状態に陥ってしまう場合が多くあります。

孤独感を抱える利用者さんの心にそっと寄り添い支援を続けることで、心からのお礼をいただける機会も多々あります。
人助けが好き、頼りにされたい、といった方にとって、介護の仕事は天職となるでしょう。

私が介護の仕事にやりがいを感じるとき

私が介護の仕事においてやりがいを感じるのは、利用者さんの問題を一緒に解決できたときです。

排泄介助や家事支援など物理的な問題を解決することは、単に作業を終わらせてしまえば済むので容易いものです。

一方、利用者さんが抱える悩みや気がかりなことを事業所一同で共有し、打開策を考えることは非常に創造的な作業となります。

過去に、サービス提供時にヘルパーが声掛けをしても入浴介助や口腔ケアに応じようとしない認知症の利用者さんがいらっしゃいました。
しかしサービス提供時間が終了し、ヘルパーが退室後になり「担当のヘルパーがちゃんとやってくれなかった」と電話で不満を訴えられることが度々あったのです。

この利用者さんの問題は、本当は体をきれいにしたいのにヘルパーの誘導や指示を上手く聞き取ったり理解したりすることができず、サービスを拒否してしまうことでした。

私達は利用者さんと上手く意思疎通ができるよう、耳からの情報が伝わりづらい利用者さんの特性を考慮してイラストの作成を試みました。
口頭で指示を出すのを止め、利用者さんと向き合いサービスの流れを描いたイラストを見せるようにしたのです。

結果、利用者さんはイラストでの指示を理解できるようになると同時に、少しずつ私達に心を開いてくれるようになりスムーズなサービス提供が可能となったのです。

無理矢理行動を強いるのでなく、利用者さんに寄り添った形で解決策を見つけることができた瞬間、非常に介護の仕事にやりがいを感じるものです。

まとめ

まとめ

ここまで介護職の楽しさについてエピソードを交えつつお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

人手不足や人間関係の辛さなどで疲弊してしまいがちな介護職ですが、本当は魅力ややりがいを感じやすい職種なのです。

本記事が、日々の忙しさから介護の仕事に楽しさを見いだせなくなってしまった介護士さんが本来の気持ちを取り戻せるきっかけとなれば幸いです。

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この記事を書いた人:池田 典子 [Ikeda Noriko]  / 介護福祉士
著者:池田 典子 結婚を機にSEから介護職に転職し、10年間介護の現場に携わってきました。第二子を妊娠中に介護福祉士の資格を取得家事と子育てに追われながらも楽しく仕事を続けられたのは、利用者さんからの笑顔や感謝の言葉のおかげでした。
訪問介護や有料老人ホームでの勤務経験があり、様々な利用者さんやそのご家族の方と接してきました。様々な課題を乗り越えてきた経験を生かし、仕事に対する悩みを抱える介護士の方の助けとなる記事を書いていきたいと思います。