看護師のおしゃれは足元から!ペディキュアを楽しむポイントを解説
更新日:2023/1/30
看護師以外の友人に会った際、キラキラと可愛いネイルを見て羨ましく感じた経験はありませんか?
手入れが行き届いたその手に比べ、自分の手は頻回の手洗いとアルコール消毒、グローブの着用ですっかりボロボロ。
私自身、合コンで「手を見たらわかる。看護師でしょ!」と当てられ恥ずかしい気持ちになったこともありました。
最近は爪保護の観点から、透明のネイルであれば許可する病院も増えています。
しかしほとんどの病院では今でも看護師のネイルは禁止されているでしょう。
それでもネイルを楽しみたい!という看護師さんにはペディキュアがおすすめです。
派手な色もストーンも、足元でなら思う存分楽しむことができます。
今回はネイル可・不可どちらの職場も経験した私が、看護師がペディキュアを楽しむコツと注意点をお伝えします。
目次
ネイル禁止の3つの理由
そもそも看護師はなぜネイルを禁止されているのでしょうか。
その理由は主に以下の3つであると考えられます。
清潔を保てない
看護師は頻回な手洗いやアルコール消毒、グローブ着用などの要因により、普通よりもネイルの持ちが悪いです。
マニキュアを塗ったことがある方は、きっと気付かぬ間に先端や端が欠けて汚くなった経験があると思います。
このように、ところどころ剥がれてしまったマニキュアはどこにいくのでしょうか?
床に落ちるだけならほとんど問題はありません。
しかし、患者さんの食事や薬、傷口などに落ちた場合、異物混入や感染のリスクが考えられます。
ではジェルネイルなら問題ないんじゃないの?と思うかもしれませんね。
ジェルネイルの場合も、ある日いきなりぽろっと剥がれ落ちることは珍しくなく、マニキュアとリスクは変わりません。
さらに長期間つけっぱなしにしたり、浮いた状態(リフト)を起こしているのに放置すると、グリーンネイルという症状を引き起こすことがあります。
これは爪とジェルネイルの隙間に水が溜まり、そこに緑膿菌が発生した状態です。
そのような手で免疫力が低下している患者さんに関わるとどのようなことが起こるでしょうか。
最悪の場合、命の危険に関わることは想像に容易いと思います。
患者さんを傷つける可能性
爪は1日に0.1mm伸びますが、ネイルをしていると伸びに気が付きにくく、長い爪になりがちです。
またジェルネイルの場合、自分で切ると爪を傷める上に断面が粗くなるため、サロンでのこまめなお手入れが必須となります。
長い爪や断面の粗い爪で患者さんを引っ掻いてしまうと、どのようなリスクが考えられるかアセスメントしてみましょう。
栄養状態が低下すると皮膚が脆弱になるため、引っ掻くだけで簡単に傷つき、感染症の可能性があることまで予測できると思います。
当然皮膚に刺激を与えやすくなるため、看護をする手としてふさわしいとは言い難いですよね。
→爪の状態がわかりにくく、お手入れもしづらいネイルは、患者さんに触れる機会の多い看護師には不向きであると言えますね。
見た目の印象
派手な色で根本の伸び切ったネイルをした看護師が担当だった場合、患者さんやご家族はどのように感じるでしょうか。
極端な例ではありますが、あまりいい気分はしないと思います。
看護師の仕事をする上で、患者さんやご家族に信頼や安心感を与えることは非常に重要です。
手元をきれいに見せたい場合はネイルではなく、爪磨きや甘皮処理、保湿などで素材を綺麗に見せるケアを行いましょう。
職業柄ネイルをできない人向けに自爪ケアをしてくれるサロンもありますよ。
ペディキュアをきれいに長持ちさせるポイント
足元はナースシューズや靴下で隠れるため、思う存分ネイルを楽しむことができます。
派手なカラー、キラキラのストーン、好きなデザインで足元を彩りましょう。
セルフネイルもいいですが、初めての方はぜひネイルサロンを利用してみてください。
素人がセルフで行うと失敗しがちな甘皮処理と角質ケアを丁寧に行ってもらえます。
これらの下準備がされているとネイルをきれいに長持ちさせることができますので、初心者ほど無理をせずプロの手に任せることがおすすめです。
他にもフットバスやオイルマッサージなどのメニューを用意しているサロンもあります。
ナースシューズが蒸れて足の臭いが気になるという方は、臭いが改善する効果も期待できますよ。
また、ペディキュアをきれいに長持ちさせるため、以下のポイントを押さえておきましょう。
長期間放置せず、定期的に付け替える
手と比べると足の爪は成長が遅いため、平均で8週間はネイルを楽しむことができるでしょう。
ただし、季節や生活環境によって適切な付け替え時期には少し違いがあります。
夏は爪の成長が早くなるため、6週間が付け替えの目安です。
海水浴やプールに行く場合はジェルが浮きやすく、リフトによるトラブルが起こりやすいため、少し早めの5週間程度が付け替えの目安となります。
冬でも湯船や温泉に浸かる機会が多い場合は、7週間程度を目安にしましょう。
他にも長期間の放置は巻き爪などのトラブルにも繋がるため、定期的なメンテナンスが必要です。
足を清潔に保つ
足は蒸れたり汚れが溜まったりしやすいパーツです。
指の間、爪の隙間まで意識して毎日しっかり洗いましょう。
靴は毎日同じものを履くのではなく、他のものと交互に履くことで蒸れを抑えることが可能です。
靴下は刺激を緩和しネイルガードにもなるため、できるだけ着用することをおすすめします。
保湿を行う
乾燥するとネイルは浮いて剥がれやすくなってしまいます。
ネイル用のオイルやハンドクリームを使用し、こまめな保湿を意識しましょう。
長持ちするだけでなくネイル表面のツヤ感を出すことにも繋がります。
職場で気をつけたい3つのこと
せっかくお気に入りの足元を手に入れたのに、職場で注意されたら気分は良くないですよね。
職場で定められたルールを守る以外に、独特の女社会で生きるために注意して欲しい3つのポイントをまとめました。
仕事中は見えないように隠す
派手なカラーやストーンは、小さな範囲であっても自分で思っている以上に目立ちます。
仕事中はナースシューズや靴下などでペディキュアを隠すようにしましょう。
ストッキングの着用が指定されている場合は、絆創膏や茶色のサージカルテープで爪を覆うことで目立たないようにすることも可能です。
服装検査に注意
服装検査がある職場の場合は、派手なペディキュアは控えた方が良いです。
透明や薄ピンクなどできるだけ自然な色味を選ぶようにしてください。
心配な場合はすぐに剥がせるネイルシールの使用に止めるか、爪磨きなど自爪ケア程度にしておくと安心です。
先輩の前でむやみに見せない
規則で禁止されていない行為でも、おしゃれに気を遣う後輩看護師をあまりよく思わない人も中にはいます。
こんなことを気にしなければならないのもおかしな話ですが、良好な人間関係のため1人で楽しむ程度にしましょう。
私の体験談
厳しい規則に窮屈さを感じている方は、より規則の緩い職場への転職を検討してはいかがでしょうか。
私の場合は、美容クリニックに転職したことでより自分らしい姿でいきいきと働くことができるようになりました。
転職して初めてネイルをした時、可愛い爪が視界に入る度にとてもウキウキと幸せな気分になったことを覚えています。
他にも規則が緩くなったことで、仕事用のアクセサリーを探すという楽しみもできました。
美容クリニック以外にも、より自由を求めて看護師を辞め、OLやフリーランスのモデルになった知人もいます。
職場は1日8時間、1ヶ月で約160時間を過ごす場所です。
自分の時間を自分らしく過ごすために、働く環境を変えるという選択肢があることもぜひ覚えておいてください。
まとめ
看護師はその職業柄、どうしてもネイル事情に制限が多くなりがちです。
しかし、規則の厳しい職場でもペディキュアならネイルを楽しむことができるかもしれません。
私自身、ペディキュアが会話のきっかけとなり同期と距離が縮まったり、毎日が少しだけ楽しく感じられた経験もしました。
制限が多い窮屈さを共有しているからこそ、深まる仲もあるのかもしれませんね。
皆さんも、まずは足元からおしゃれを楽しんでみませんか。
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ストレスによる体調不良で休職・退職した経験から、自分の心を大切にして働く事を目標に日々試行錯誤しています。
より良い環境を求め続けた結果、看護師5年目にしてすでに4回の転職を経験。看護師資格をうまく利用して自分らしく楽しく生きる人が増える事を願っています。