【回答付】早期退職理由を聞かれた時の好印象・上手な切り返しのコツ
更新日:2023/1/30
「半年以内の早期退職って印象悪いかな」
「早期退職の理由でNGワードとかってあるのかな」
「面接でもし理由を突っ込まれたらどう答えれば良いのかな」
転職活動で相手に悪印象を与えないか不安になるのが「早期退職」です。
やむを得ない事情や後悔のない退職だったとしても、いざ転職活動でその理由を聞かれたらどう対応していいか困ってしまうことがあるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、早期退職の理由を聞かれた場合の対処法についてご紹介します。
目次
企業が退職理由を聞いてくるワケ
そもそも、企業が退職理由を聞くのはなぜでしょうか。
「仕事内容や人間関係が合わないのは誰でもあるからそこを突っ込まれても……」
と内心こっちが突っ込みたくなる気持ちもわかります。 実は、企業も同じ社会人としてそのことをよく理解しています。
それを理解したうえで聞きたいポイントがあるのです。
それが、以下の3点です。
・また同じ理由で辞めないか(今度は長く働いてくれるのか)
・退職理由を他責にせず、自分事としてとらえ、次に活かそうとしているか
・退職理由から、本人の仕事観やスキルと自社がマッチしている部分を探したい
「人柄、スキル、価値観がマッチしていて長く働ける人材を採用したい」
1人採用するにも時間や費用を相当費やしている企業にとって、中途採用の目的はここにあります。
そのため、企業は退職理由を聞くことでその再発リスクがどれだけあるのかを判定したいという意図があるのです。
退職理由の良し悪しというより、「同じことが自社でもまた起こるのではないか?」ということを懸念しているのです。
さらに、社会人にとって大きな決断である退職は個人の価値観や人柄が強く反映される可能性が高いため、そこを探りたいという意図もあります。
以上を踏まえると、早期退職であっても、その内容や在職期間で合否判定されるわけではないので安心してください。
上述の採用目的や入社後のマッチングを意識して退職理由を聞いてきますので、そのポイントに合わせて退職理由を伝えられればOKです。
面接で避けたいNGポイント
まずは実際に面接で退職理由を聞かれた際のNGポイントをご紹介します。
・嘘をつく
・自分のせいではなく、環境や周囲のせいにしてしまう他責傾向
・退職理由から自分を内省し、次のステップでどう活かすかの未来への展望が不足している
繰り返しにはなりますが、企業の採用目的は以下になります。
「人柄、スキル、価値観がマッチしていて長く働ける人材を採用したい」
そのために、企業は同じことがまた起こらないよう、退職理由を自分事としてとらえて内省し、次につなげようと努力しているかを見ています。
まず、「嘘をつく」など不誠実な態度は論外です。
百戦錬磨の面接官ですから、すぐに見破られます。早期退職であっても変に脚色せず正直に伝えましょう。
次に、状況、環境、人のせいといった「他責」も避けたいところです。
そのようなことが実際に起こって退職したとしても企業が聞きたいポイントはそこではありません。
自分から伝える場合は避けた方が良いでしょう。
最後に、「退職理由をそのまま伝えて終わり」も避けたいところです。
転職する以上、少なくとも前職の経験から次の企業でどうしていきたいのかを述べることが大切です。
企業としては「で、そこからどうしていきたいの?」という点を聞きたいので、退職理由オンリーの説明は避けた方が良いでしょう。
早期退職理由の答え方
これまで見てきたポイントを踏まえ、次は実際に面接で退職理由を聞かれた時の答え方をご紹介します。
以下の方を例にとって解説します。
Aさん(34歳)
主婦・子ども1人 。チームワークを大切にしたい性格。
特別養護老人ホームで8年勤務 → 出産・育児後デイサービスで3ヶ月勤務後、早期退職
大卒後から介護職にずっと勤めてきたが出産を機に退職。
育児が少し落ち着いてきたので、日勤で働けるデイサービスで働くことになったのだが、
ベテラン介護士の圧がすごく、社内の雰囲気が悪くストレスがかかり、早々と退職してしまった。
回答例&ポイント解説
今回は人間関係が原因で退職したケースを例とし、回答としては以下のようになります。
前職では、入所者様に寄り添うというより、オペレーション重視でスタッフの連携も個人主義的な雰囲気がありました。-1
責任者やスタッフとも協力体制について話し合いましたが、現状の入所者様の人数とスタッフの人数を考慮しても現状の体制をいきなり変えていくのは難しいということでした。-2
そのため、周囲と協力し合ってチームワークを大切にしながら入所者様と向き合いたい自分の考えと合わず、退職いたしました。
御施設では、入所者様のライフスタイルや価値観を傾聴しながらスタッフ全員で協力して連携している点に魅力を感じ、志望いたしました。-3
利用者様を第一に考え、チームで協力してサービスができるよう尽力したいと考えております。
回答例からポイントを解説します。
1否定やネガティブを避け、事実をありのまま伝える
Aさん自身が感じたことは「ベテラン介護士の圧がすごく、社内の雰囲気が悪かった」でした。
ただ、これをそのまま書くと、「他責」の印象を与えてしまいます。
そこで、テクニックとしては、「自分の大切にしたい仕事への価値観とは逆だった」という内容にして、決して前職を否定しないことです。
「チームワークを大切にしている→前職では個人主義的だった」と事実だけを述べると悪印象は回避できます。
後述しますが、この「自分の大切にしたい仕事への価値観」を軸に考えると、良い印象を与えることにつながるので意識してみましょう。
2自分なりの工夫や改善をしたが、叶わなかったことを伝える
これは「他責」ではなく、「自責」の意識で働きかけたという点をアピールできます。
?の理由を聞いて、「じゃあその状況から何かできなかったの?」と突っ込んでくる面接官もいます。
自分の理想とする職場で完璧に働けているといった人は少なく、自社でも同じようなことが起こることを企業は懸念しています。
その時に、「自分なりに頑張って工夫したけど、改善は難しかった」というニュアンスで伝えることができれば、何事も自分から考えて主体的に行動でき、すぐに他責にして辞めるリスクも少ない印象を与えられます。
ただ、ここでも職場の人や環境のせいで改善できなったと他責にする言い方は避けた方が良いでしょう。
3自分の価値観やスキルを志望動機につなげる
これは退職から何を学び、次のキャリアにどう活かすかの「未来への展望」をアピールできます。
企業は入社後に長く定着してくれるかを見ていますから、前職での経験を活かし、次はどうするかを語ることができると良いでしょう。
さらに、「自分の価値観や強み」と「応募先企業の魅力」を接続させ、志望動機にすると良い印象につながりやすいです。
まとめ
以上、早期退職を聞かれた時の対処法をご紹介しました。
企業の採用目的や意図を踏まえると、決して退職理由の内容や在職期間で合否判定されることはありません。
退職理由を聞かれたら、「他責」ではなく、「自責」の意識を持ち、自分の仕事観やスキルを応募先企業の魅力とつなげながら入社後の展望をぜひ伝えてみてください!
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