同じ介護業界でも違う！あなたにピッタリの職場選び

更新日：2023/6/3

介護職というと、一見、辛く厳しい仕事のように思われがちです。
しかし、その一方で、介護職は人々の生活を直接支え、その幸せを共有することができる、やりがいと充実感溢れる仕事でもあります。
この記事では、そのやりがいを最大限に感じられる介護施設の選び方について解説します。
各種介護施設の特徴と、それぞれの施設で得られる経験や喜びについて詳しく紹介しています。
あなたが介護職を選ぶ理由、望むキャリア、そして何に喜びを感じるのか。
これらを踏まえて、自分に合った施設を見つけ、介護の仕事に更なる充実感と喜びを見つけましょう。

 

介護業界の職場の種類と特徴

介護業界は多彩な職場を揃えています。
それぞれの場所が持つ魅力や特性を深掘りしてみましょう。

 

デイサービス

デイサービスは、日中に自宅で生活している高齢者の方々が一時的に訪れ、多彩なサービスを受けることができる場所です。
ここでは主に要介護度1～5の方々が、レクリエーションや食事、入浴などのサポートを受けています。
また、デイサービスでは、利用者さん一人ひとりの笑顔を見ることができ、その成果を感じることができる職場です。

 

訪問介護

訪問介護は、自分や家族だけでは日常生活を送ることが難しい、要介護度1～5の利用者に対し、介護士が利用者の自宅を訪問して介護を行うサービスです。
食事や入浴の支援、掃除や洗濯などの家事支援を提供します。
介護職として利用者の生活を直接支えるため、その成果を目の当たりにすることができます。

 

有料老人ホーム

有料老人ホームは、要支援1・2、要介護1～5の方々が利用できる施設です。
利用者は自分のペースで過ごしつつ、必要に応じて介護スタッフから支援を受けられるという安心感があります。
美味しい食事やレクリエーションも楽しみながら、安心して生活を送ることができます。

 

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、介護度3～5の高齢者の方々が24時間体制で介護を受けられます。
ここでは、専門的なケアを必要とする方々が、生活機能の維持や向上、身体機能の回復を目指しながら安心して生活できるようサポートされています。
スタッフによる手厚い介護を受けられるため、利用者とそのご家族から重宝されている施設です。

 

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、要介護1～5の方々が利用できます。
施設内では、医師や看護師、介護士、リハビリスタッフなどが連携し、利用者の医療と介護の両面からサポートを行います。
具体的には、必要に応じて医療処置を行い、身体機能の維持や向上を目指すリハビリテーションを提供します。
また、日常生活で必要なケアも提供し、生活の質を保つことを目指します。

それぞれの職場には特性があり、あなたの働き方や価値観によって、最適な場所が変わるでしょう。

 

自分の価値観に合った職場の見つけ方

介護の職場は多種多様で、それぞれが独自の魅力と課題を持っています。
あなた自身の価値観に合った職場を見つけるためには、自己分析と情報収集の2つのステップが必要です。

 

自己分析をする

まずは自己分析から始めましょう。
自分が介護の仕事に何を求めているのか、明確に理解することが重要です。
これは具体的な働き方だけでなく、仕事のやりがいをどこに求めるかも含みます。

自分が何を大切に思うか、どのような環境で働きたいかを整理し、具体的な条件を設定しましょう。
これは定時で帰ることができる環境か、それとも夜勤を含むシフトでより稼ぎたいのかといった働き方の条件も含みます。

さらに、仕事のやりがいをどこに見つけるのか、具体的に明確化しましょう。
例えば、「利用者さんの生活を支えられていること」、「利用者さんが安心して過ごせていること」、「しっかり向き合ってお話を聞いたりできること」など、自分がどのような場面で喜びや満足感を得られるかを理解することも重要です。

 

職場の情報を収集する

次に、情報収集のステップに進みます。

自分の価値観に合った職場を見つけるためには、各職場の情報を詳しく知ることが必要です。

求人サイトのインディードや、介護専門のカイゴジョブなどを活用しましょう。

介護業界の特性を把握し、各職場の詳細な情報を調査します。
そして、自分が求める条件と職場の情報を照らし合わせて、自分に最適な職場を見つけ出すのです。

この過程は一度で終わるものではありません。
自分の価値観や目指す目標は時間とともに変化することもあるため、定期的に自己分析を行い、新たな情報を取り入れていくことが求められます。
このようにして、あなた自身の価値観に合った介護の職場を見つけ、介護の仕事を通じて自己実現を図ることが可能になるでしょう。

 

自分にピッタリな介護施設を見つけよう – あなたの価値観とリンクする選択

介護職の世界には、色々な種類の施設があります。
何に喜びを感じ、どのような達成感を求めているのかを自問し、自分自身に合う施設を見つけることが肝心です。
以下のポイントから、あなたにピッタリな施設形態を探してみましょう。

 

一人ひとりとしっかり向き合いたい

 

訪問介護では、あなたが提供するケアが、利用者の生活を直接豊かにする瞬間を目撃することができます。
利用者の生活の一部となり、彼らのニーズに対応したきめ細かなケアを提供できます。
施設での介護と違って、利用者の自宅での介護なので、細部まで気を配ることが求められます。
利用者から直接「ありがとう」の言葉をもらえたり、安堵の笑顔を見ることが、あなたのやりがいにつながるでしょう。

 

一緒に長い時間を過ごし、深い信頼関係を築きたい

 

デイサービスや有料老人ホームで働くと、利用者との深い絆を築くことができます。
彼らと共に日常を過ごす中で、人と人とのつながりが深まります。
このような深い人間関係は、あなたの職業生活をより充実したものにします。
デイサービスでは、レクリエーションの企画や実施も仕事の一部になります。
利用者との関係を深め、彼らに名前を覚えてもらう喜びや、楽しそうに話を聞いてもらうことで達成感を感じられます。

 

多様なニーズに応え、活動的な環境で働きたい

特別養護老人ホームでは、色々な背景を持つ利用者と出会うことができます。
こうした施設では介護ニーズが高い利用者が多く、日々変わる彼らのニーズに応えながら、自分のスキルを活かせます。
忙しい日々でも、タスクをこなす喜びや達成感を感じられる方にはピッタリな場所です。

 

利用者の健康改善を共に喜びたい

通所リハビリや在宅リハビリでは、利用者の健康状態の改善を直接見守ることができます。
利用者の回復プロセスに一緒に関わり、一緒に小さな進歩を喜びます。
利用者が元気になっていく様子は、あなたの努力が報われる瞬間を体感させてくれます。

 

高度なスキルを活かし、介護と医療の両方を組み合わせたい

介護老人保健施設では、医療スタッフと協力して、専門的な医療ケアと高度な介護技術を組み合わせたサービスを提供します。
利用者が元気になって家に帰っていく様子を見ると、介護職の喜びと達成感を大いに感じられます。

結局のところ、何を大切に感じ、何に喜びを感じるかで、最適な施設形態は変わってきます。
自分自身の心を見つめ直し、自分に最適な場所を探し出しましょう。
その一歩が、素晴らしい介護職への道となるのです。

 

まとめ：あなたに合った介護施設を探しましょう

介護の職業は、あなたの人生に深い意味を与え、あなたのスキルと情熱を利用者の生活の向上につなげることができます。
しかし、最も大切なのは、あなた自身がその仕事から満足感を得られるかどうかです。
あなたが働く場所や環境、そして対象となる利用者は、あなたの満足感に大きな影響を与えます。

あなたの心が何に反応するのかを知ることで、あなた自身が何を望み、何を必要としているのかを理解することができます。
そしてそれが、あなたが介護の職場で真に充実感を得るための鍵となるでしょう。

もしまだ自分に合った職場を見つけられていないのなら、自分が何を大切にしているのかを見つめ直し、それを基に施設を探してみてください。
あなたの感じ方、考え方、価値観が、自分自身の幸せを作るのです。
それぞれの介護施設が提供する環境と価値が、あなたの求める職場環境とマッチすることを願っています。